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2017.02.01 高麗の里88
      「高麗」のつくもの 

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 高麗郡建郡1300年記念して、『高麗郡歴史ミニガイド』(高麗浪漫学会編)が 発行された。
 このガイドブックは、筆者の「高麗の里」記事内容とあまり変わるものではないが、高麗郡の全体像を知るのには、筆者の記事よりはるかに分かりやすく便利である。
 また、知らなかったことや、気がつかなかったことも書かれているので大いに参考になる。
 ガイドブックに載った「高麗」つくものを紹介する。 

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     巾着田の水車小屋

 高麗錦(こまにしき) 
大陸・高句麗から伝えられた技術による錦織のこと、
”高麗錦 紐解き放(さ)けて 寝(ぬ)るが上(へ)に 何(あ)と為(そ)ろうかも あやに愛(かな)しき”
 この歌は万葉集の一種で、「高麗錦の紐をといて共寝したのに、まだ恋しさが増す。このうえ、一体何をすればよいのか、ふしぎなほどに愛らしいことよ」という意味。どんなに愛しても限りがない愛の喜びと切なさを、おおらかに歌い上げた歌です。

   万葉碑
     巾着田にある万葉歌碑

 高麗楽(こまがく) 
 朝鮮半島から伝わった雅楽の一種である。高麗笛、篳篥、三鼓 、鉦鼓、太鼓が使われる。
雅楽には日本固有の古楽にもとずく「国風」や大陸系の「唐楽」などがある。 

 高麗縁(こうらいへり)
 畳の縁の一種で、白地の綾に雲形や菊花などの紋を黒く降り出したもの、清少納言の枕草子に「高麗縁が美しい」と書かれている。現在では社寺の座敷や茶室の床の間などで見られる。

 高麗尺(こまじゃく)
 高麗尺は一尺36cmの長さ、6世紀末に建立された飛鳥寺や法隆寺などに高麗尺が使われた。8世紀初めまで寺院や宮殿の造営に高麗尺が使われていた。

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    日和田山から巾着田を見下ろす

 この他に、高麗紐、高麗門、高麗流などあるが、現在は使われていないものもある。
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