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   到彼岸寺 毘盧遮那如来坐像
 (とうひがんじ びるしゃなにょらいぞう)
 
 朝鮮では、8世紀中頃から鉄仏が作られはじめた。さらに像に銘文が刻まれるようになり、仏像の編年に貴重な資料となった。
 この到彼岸寺(江原道鉄源郡東松面)の仏像は、新羅時代の865年に造られたことが銘されている。 

   img027.jpg
   座高 91cm 865年造成 
  
 お顔はこれまでの像とは異なり、現実的な人間の顔を持つことから考えて、当時の禅宗の高僧をモデルにしたかも知れない。
 8世紀後半から9世紀にかけて作られた毘盧遮那仏は華厳と禅の密接な関係のもとに地方豪族の支持を得て成立した。
 それまでの首都慶州中心の画一的な様式を抜け出し、江原道や全羅道など地方に多様な様式の仏像が作られた。
 この如来像の銘文によれば、「信徒千五百余名が結縁して、金石の如き堅い志をもって勤め、労苦を覚えず」造成したとある。
 これは、自営農・豪族たちの強い自立心と自信を示す如来像である。
 地方に社会的・政治的な諸階層の進出が見られ、「地方の時代」が始まったことを物語っている。
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