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       青銅製五重塔  
    (せいどうごじゅうのとう) 

   img034.jpg
   高さ28cm 7世紀 慶州

  遠く寺院の木塔を見る時、何か心が安らぐのを感じるものである。
 現在朝鮮半島に木塔はなく、石塔が全国に千基以上存在し、その大部分が本堂を失い、山野に孤独に立っている。
 しかし、この青銅製五重塔が証明するように、かつては木製の五重塔が存在し、かつ、それが手本となって日本で木製の五重塔が存在するようになった。
 見事に均整のとれた塔である。初層から次第に深い軒を狭めながら、上段に登って行く各層には、欄干が巡らされ、それも上段に行くにしたがい、巾が狭まっていく。それらの生み出す律動感が快い。
 上部にある宝輪の組み合わせもすばらしいし、最上部には羽を高く上げた鳳凰が辺りを睥睨している。
 これは新羅の古都であった慶州付近で発見された。この内部には大切な水晶の舎利宝器が納められていたのであろう。
 後期新羅、七世紀頃のもの。大きさは30㎝に満たないのであるが、現物のように大きく感じらる、忘れられない名品である。
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