青華草花文面取瓶  
    (せいかそうかもんとりへい)

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 高さ41cm17世紀 ソウル国立中央博物館  

 朝鮮時代前期の白磁の生産量はごくわずかで、その遺品もめずらしいのである。
 とくに豊臣秀吉軍の侵略(壬辰倭乱1592~97)の打撃により白磁の生産は数十年間中断された。
 青華白磁の生産が再開されるのは半世紀後であった。
 はじめはもっぱら酒を入れるための丸筒瓶が作られたが次第に円筒を八角形に削り、瓶の形に変化を求めたものも生産されるようになった。
 17世紀中葉、京幾道広州市松亭里で草花文が描かれた青華白磁が造られはじめた。
 上の面取瓶は、この時期に造られたと考えられる。
 やや厚めの口縁と八角形の胴、胴の下部は膨らみすぎず、全体がすっきりと細長い印象である。
 そして底部に一線の線をめぐらせ、その上部には細い青華の線を用いて草花文を淡く描いている。まことに清らかで美しい楚楚とした感じの瓶である。
 釉色もきれいに澄んだ白色を呈し、胎土は緻密であり、松亭里の無名工人によって作られた傑作のひとつと言えるだろう。
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