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      白磁鉄絵 葡萄文壺  
   (はくじてつえ ぶどうもんつぼ)

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  高さ83cm 梨花女子大学校博物館(国宝)

 この堂々たる王者の如き大壺をご覧あれ。
 口縁は均勢良く直立し肩は丸く拡大して半円を描き、胴の中央にくると、やや痩せた下半部が上半部を支えるのだ。
 大きな壺を作る時、ロクロで上半部と下半部を分けて作り、その二つを合体させてから全体に釉薬をほどこすのであろう。
 上半部の両面に鉄砂の釉薬で描いた二房の葡萄と枝葉がすばらしい。壺の球体という空間に適応した完璧な構図、葡萄の房や 蔓と葉の円熟したリアスチックな表現、鉄砂の濃淡の適切な発色などを、完全にマスターした工人の驚くべき手の技に驚嘆するばかりである。
 中央部の結合部分には一部裂け目が見られるが、陶土は良く精練されて緻密である。
 豊満な器の形、明るい釉色、熟練の運筆等が結合されていて、朝鮮朝の最も文物が発達しした18世紀社会の産物であることを示している。
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