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最近,「朝鮮民族の美・100点」が出版された

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 著者は、筆者の大学時代の恩師・金哲央先生、
 先生から一冊直接いただいた。
 本の内容は、朝鮮民族が長年にわたって培ってきた代表的な文化・文物(作品)を一点づつ、100回にわたって「朝鮮新報」に 連載・紹介したものである。
 連載中は、筆者も感心をもって読んだのであった。
 その後、2・3年が経ち記事のことはすっかり忘れていた。
一冊にまとめられた本を見て、知っているようで知らなかった素朴な「朝鮮の美」を再発見・再認識したのであった。
 一人でも多くの人に知らせるために、筆者のブログ「日朝文化交流史」に載せたい旨を、先生にお願いすると快諾して下さった。
 内訳は、陶磁器24点、造形物15点、絵画29点、仏像12点、木工芸7点、民画6点、近代絵画7点の全100点である。
 その中でも朝鮮文化の特徴をよく現しているもの、
 日本でも比較的よく知られ、親しまれているものを選んで紹介していきたい。
         
         白磁の壺

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   高さ41cm ソウル国立中央博物館

 朝鮮時代(1392~1910),いわゆる「李朝」と呼ばれる陶磁器は、大きく粉青沙器と白磁に分けられる。
 最初に紹介するのは、朝鮮白磁の壺と呼ばれる17,18世紀の壺の典型というべきもので、やや狭い口縁は短く外に広がり、胴体は中心部が大きく膨れ、球形の豊かな曲線をなしており、それを口縁より小さい高台がしっかり支えている。
 静かに内に籠る乳白色の釉薬が球体全面を覆い、乳色の静かな光を放ちながら、円満な独自の位置を占め、見ていて飽きない。
 何の模様ももない空白な肌でありながら、朝、昼、夕方、または夜の燈火の光を受けて、この白磁は無限の色合いに変化するのである。
 当時のソンビ(民間学者)がこれを一つ手に入れ、身近に置きたいと願った気持ちが理解されるのである。
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